またまたご無沙汰です。
ヒマそうにしていても言い訳する程度の忙しさがまだ私にもあったようで大人として少し安心?
してみたり、でもやっぱり申し訳なかったりしている最近です。
私がサボっていたと皆様が勘違いされている期間、サンボではひとつ大会が行われました。
先月9月29日の日曜日に横浜で開催された、「全日本マスターズ&フレッシュマンズ選手権」。
当会からも2名の参加者がありました。
一人は山田基選手。フレッシュマンズの部、68kg級に出場。 サンボは初試合。
最近サンボを学びはじめたのですが かつて経験のあるレスリングとは勝手が違うのでなかなか
苦戦している?ようです。
それでも試合ではご自身の技術をうまくサンボに適応させ、粘りのあるタックルを決めて(4点)
いました。 一旦ディフェンスされてから持ち直し、さらに相手を倒すまでに至る足腰の強さ、
ようやく学生時代に戻りつつあるのでは?と思わせるものでした。
その後態勢を返されてしまい試合は勝つ事ができませんでしたが 着実に上達の階段を登ってい
ますから次回への雪辱に期待しましょう。
もう一人の参加者は斎藤光昭選手。今年51歳になられたばかり。
10数年前?までは柔道をされていた柔道のベテラン選手ですが サンボは今回が初めての試合
でした。 毎週川口サンボの稽古に来られて良い汗を流してくれてますが、若いころからの古傷で
あちこち痛めてらっしゃるらしく 「〇〇が痛い、~~が痛い、サンボに来るようになってからだ:D」
とぶつぶつ言っております。
そんな齋藤選手、今回なんとフレッシュマンズとマスターズのダブルエントリー。
試合相手の方々は皆さんとてもテクニカルな選手達で残念ながら勝ち星を挙げられませんでした
が、齋藤選手も痛めた体を焦らずゆっくり回復して頂き 次回への雪辱に期待しております。
さて ここ数回の川口サンボの練習はまた基本に戻った練習を重ねています。
基本と言ってもあくまで「私個人」がそう思っているだけで:D世界共通かどうかは保証なしです。
組み手の研究と 立った状態での技術の練習。そして関節技の防御と攻撃。
組み手はサンボのルールに沿った組み手とそれに伴う技術。
そして立った状態での技術とは簡単にいえば投げ技ですが「 固定類、制御操作類、柔類 」 と
日本人向けに そして判り易く3種類の概念を勝手に設定し、アプローチしています。
文字からなんとなく受け取れるイメージで こんな感じの考え方か?と思って頂ければ大丈夫。
そんな概念はサンボには無い!とお叱りを頂戴しそうですがこれはあくまで私の仮定であり、
仮説ですのでどうかご容赦願いたいと思っております。
これまで 幾つかのメディアで既に紹介されている「手技、腰技、足技」等の区別とはまた別の
解釈です。
例えば 手技・・・などの区別が縦軸とすれば 固定類・・・などの捉え方はそこに交わる横軸と
イメージして頂ければ結構です。
そして 一つ一つの技や表現についての「これはサンボだ、あれはサンボではない」等の
逐技的判別やその類の議論は他の諸先生方にお任せするとして 私個人がサンボを言葉にして
表現する場合において「今のところ、便利そうで イメージしやすいかなぁ・・・」程度の思いつきで
す(思いつきに付き合わされてる皆様、誠に申し訳ありません**。)。
そしてどの技が「思いつき3種の概念」のどれに当てはまるのか は、これも皆様のイメージで
自由に捉えて下さって結構です。
世界で表現されるサンボを目の当たりにする時 何故そういう展開になるんだろうとか
そっちに持っていくか!? とか そりゃ強引じゃないか?などと私なりに様々感想や疑問が
沸いてくることがあります。
こりゃ子供や女子にゃ無理だろ~、とか これ道場で教えてんのか?とか なんか不自然だな~
とか。
反対に 私が住む日本で行われるサンボも逆に世界の目から見たら
「何故そこで こうしないんだ?」と感じられているかも知れません。
でもそのような相互に渾然一体となった現実もあるわけです。 何故なのかと考える時互いの
様々な側面にわたる差異を要因として考えないわけには参りません。
サンボの単なる技術レベルの差、善し悪しや、真偽、真贋の判別が 例えばあるとしても
ここではそういった判断を下す場ではありません。 むしろ そういった現実の競技世界を
掘り下げて、分析・研究してゆく立場で行きたいと考えているわけです。
そして そんな観点でサンボ技術をその性格毎に分けてみようといった次第です。
こういった技術体系での習得を特に推奨しているのでもございません。
あくまで選手目線で、しかも自分のところの選手、または自分だけが勝つにはどうしたらよいか
を考えておりますので、人間としては大変偏ったワタシですから、勝つ事を念頭に置いて練習を
組み立て稽古に臨む事を忘れないように務めております(当然ですが)。
なのでサンボだからと言って国際試合で創始国ロシアが日本に勝って嬉しいとかいう発想も
ありません(場合によってはゼロでは無いですが)し、ロシアが勝ってくれていないと都合が悪いと
いう考えも持ち合わせていません。
分析し、研究し、仮説を立てたら実証し、結果につなげられるよう邁進するのみです。
(結果が出なくても責めないで下さいね:D)
というわけで その世界のサンボの現実の裏には何か理由があるのだろうか??と考えてみると
そこには大変長い時間と 広い社会背景とが深く関わり合いを持ちながら今に至っているのでは、
となんとなく想うワケです。。。 でも ただの勘違いなのか、実は自分でもよく判らない思いを巡ら
せています。
ほぼDNAスパイラルのような堂々巡り。
でも まんざら見当違いでもなさそうな・・。でもハズしていたらただの夢想:D。
サンボの歴史、つまり「時間」と言う縦軸と 世界のサンボ競技環境という横軸のなかでの考察
から 私なりに考えたサンボのこれから。
そのお話は また折をみてこのブログという空間でお話させて戴きますので長い目で見て頂けたら
と考えております。
すこし寒い日もありますがしっかりウォーミングアップして稽古に臨みましょう。
細木君、山田選手、砂原君、森田さん、松嶋会長
また一緒に練習しましょう。
~お知らせ~
11月10日(日曜日)、川口サンボでは第3回目となる不定期合同強化練習会
を開催いたします。 詳細は既報の通りです。
皆様ご多忙のことかと思いますが 万障お繰り合わせのうえ 気軽にご参加頂ければと
考えております。
宜しくお願い致します。
2013年9月29日
2013年全日本サンボ選手権大会
マスターズB男子57kg級決勝