2012年10月30日火曜日

10月22&29日 練習

  限られた時間の中での練習内容の充実化、ということで、実戦に直結した練習を少しづつ採り入

れてみました。

といっても まだ従来のサンボの練習を参考にさせて頂いたり、基礎となるマット運動からですが。

四半世紀前に初めてサンボを学び始めた頃も確かにマット運動はやりました。

例えば前転。マットの端から端を往復します。

すると先生が「今度は今よりも一回多く前転出来るように体を小さくして回転してみなさい」と言いま

した。 5回で端まで到着したものは今度は6回でやってみなさい と言う事ですね。

回転数を増やすには より体を小さく丸めなくてはなりません。この動きはサンボの寝技、関節技を

施す為にはとても大切なことです。

マット運動のほかには二人組で相手のジャケットを掴み合い、片方が例えば1分間の時間内 相手

を振り回すトレーニングや、マット上に背中合わせで座りよーいドンで互いの帯をほどき合い、先に

帯をほどいた方が勝ちというゲーム的トレーニングもありました。

技に直結したトレーニングとしては巴投げの態勢になり、両足裏を相手の脚の付け根(鼠徑部)に

当てバランスの保てる位置で相手を上下させるトレーニングがありました。これはまさに巴投げから

他の技術に変化する時の膝の使い方や膝の強化を兼ねているものでした。 今思い出せばどれも

大変重要な意味を持つ練習だったのだなと思います。

大切な事を初心者にも判り易く、且つ面白く指導してくださったのだなぁと感じます。 恐らく先生ご

自身が身に付けた技術だからこそ 初心者が身に付けるにはどうしたらよいかを考えてくださり、判

り易く噛み砕いて指導する事が出来るのでしょうね。

昨夜指揮してくれたベテラン選手もひとつひとつの種目の意味を説明しながら紹介してくれました。 

なかなか興味深いものもありましたね。

これらのサンボ的準備運動とも言える練習は勿論他にもたくさんあります。

これからも練習に参加してくださる皆さんで効果的な充実した練習内容を目指していきたいと考え

ています。

海外遠征経験者はその体験から得たこと、他競技を学んできた者はその競技の秀逸性や対応方

法、トレーニング論に詳らかな者はその理論等 遠慮することなく、持ち込んで頂きたいと考えてい

ます。 和を以て個を為しているということだけ心に留めて置いてくだされば何でもありです。

皆さん大人ですから何も心配はしておりませんが:D。

寒くなってきましたから汗を沢山かく準備運動の充実は大変よいことです。怪我防止にもなります

し。そういえば先生が仰ってました。「怪我するような練習はするな」と。

裏を返せば「強くなる為には怪我しない練習は徹底的にやりなさい」かも知れませんが。



さて、以前告知もさせて頂きましたが 12月9日(日)には川口サンボの第一回不定期合同練習会

を行ないます。

当日は若干早めに準備をし、13時には開始出来るようタイムスケジュールを組んでいます。

ご興味のある方は是非足をお運び下さいませ。お待ちしております。

本川選手、丸島選手、鈴木康裕選手、鈴木岳男選手、若林選手、上原選手、松嶋会長

先週、今週と練習に参加して下さった皆さんお疲れ様でした。

また皆で練習しましょう。





10月22日写真




10月29日写真

2012年10月20日土曜日

12月9日(日)強化練習会情報(12/4更新)

川口レスリング連盟では強化練習を開催致します。

詳細は以下。

期 日  :12月9日(日曜日) 

場 所  :川口西スポーツセンター 3階体育室(スポーツセンター入館後、直接3階体育室までお越しください

タイムスケジュール:オープンマット 10時~13時(自由練習
             講習会 13時~16時(16時30分撤収) 

講習会内容:第1部 レスリング練習  第2部 サンボ練習

参加費  :無 料

参加資格 :無し (年齢、性別、経験不問)

主 催   :川口レスリング連盟

*当連盟では怪我等の事故による責任は負いかねます。各自スポーツ障害保険等のご加入を強くお勧め致します。
 

川口サンボ練習会の第1回不定期練習会です。

既に現在も参加自由の合同練習会ではあるのですが 今回は日曜日の日中という時間を設定させて頂きました。

当日は各担当講師による技術講習も組み込む予定です。

サンボジャケット・柔道着等道着をお持ちでない方へは無料貸し出しをいたしますのでお問い合わせください。

万障お繰り合わせの上、皆さんのご参加を心よりお待ちしております。

ご不明点のお問い合わせは当ホームページへお願い致します。

問い合わせ: kawaguchiwrestling@gmail.com


川口西スポーツセンター
〒332-0015 埼玉県川口市川口6-9-29
最寄り駅JR川口駅西口より、おおよそ徒歩15分
駐車場若干数あり(お車でお越しの方はお問い合わせください

3階:体育室

10月15日練習

 サンボのイメージ。

ひとによって多様ですね。

例えば「サンボってどんなスポーツなんですか?」と訊かれるとき その答えに出てくるセリフがその方

の その時のサンボに持つイメージに近いと言えるかもしれません。

「ジャケットを纏ったレスリング」、「柔道に近い感じ」など。 これらはよく耳にしますね。

「力比べの相撲みたいだ」なんて言う言葉も聞いたことがあります。

「関節技の攻防が多い競技」 これも耳にします。

プレイヤーではないが好意的に見て下さる方からは「科学的に造られている格闘技なんですよね」なん

ていうお言葉も聞いた事があります。

これら上記の説明を聞き サンボを見たことが無い方がサンボという競技を想像すると・・・

「あれ?レスリングとか相撲って裸だよね? でも柔道って柔道着着るでしょ?で、科学的??」

「でも、やってる本人達が言うのだからそうなんだろう。」 なんてハナシになると思われます。

レスリングみたいで、柔道にも近くて でも相撲のようでもある が しかし関節技の攻防がある。 

サンボに携わる方々や経験者なら,  どの言葉をとっても「なるほどね」と判る説明だと思いますが

サンボに接した事のないひとにとっては「?」が浮かんでくる説明かも知れません。

しかしどの説明も間違っていません(科学的なのかどうかはその道の専門家ではないので私には判断しかねますが)。

結果、「要するに取っ組み合いで 関節技もありなんでしょ?」 行きつくところはこのあたりじゃないで

しょうか。 でも、その通りですよね。

その人のサンボに対し持つイメージによって出てくる言葉がこのように違う。サンボの多様性そのもの

を表しているようです。

「多様性」。 なんとなく「耳に心地よい」感じです。

サンボは「多様性のある取っ組み合い」とでも表現できるでしょうか。

しかしながら この「耳に心地よい」性格を持つサンボという競技は 学ぶ者にとっては もしかしたら 

「学びにくい」でしょうか。もしそうなら競技に携わる者としては「耳が痛い」:D 言葉ですが あえて直

視してみます。 

例えば練習中に日本人コーチが選手に指導するとします。

ある時は 姿勢が悪い、背すじを伸ばせ と言われる。 背すじを伸ばして立つと今度は 姿勢が高い 

と言われる。 で、その通り重心を沈めて構えると 腰を引くな と言われる。

これでは言われる側は混乱しますよね。「じゃあ どうすればよいの?」と。 特に初心者は。

でも確かにコーチが言う事もなんとなくわかる。

背すじを伸ばして掛けた方が よく成功する技がある。 なので「相手はともかく」自分は姿勢に気を

付けていたらタックルされて簡単にひっくり返された。だから今度は腰を低くして構えてみよう。。。と

思っていたら今度は投げ技で軽々と跳ね上げられた。

こんな調子では指導する側と される側に どこかすっきりしない曇り空のような気分が立ちこめます

ね。

日本で習える武道には 初心者に判り易いように 姿勢や立ち方、歩幅、道具や道着の扱い方(掴

み方)が示されています。場合によっては稽古をする環境をも考慮に入れ、「畳〇〇分」や、「畳の目

に沿って」などと目安があります。 皆ある程度同じ事を学びます。 

こういった ある意味学び易い競技を経てからサンボの世界に入るとその学ぶ体系や違いに困惑

するかもしれません。

この「違い」はサンボの多様性を既に示しているのではないでしょうか。

多様性のある 即ち 多種の理論を内包するとも言えるサンボは「ひとつ」ではないから 「学びにく

さ」があるのではないでしょうか。 もしそうなら皆が、同じ過程を経て育っていないかも知れません。

相手が上から来るのか 突如下から攻めてくるのか 飛んでくるのか それとも割と普通に?オーソ

ドックスに組んでくるのか。相手が何者か判らないのがサンボ。 

指導する側はまさに多角的な視野で指導し得る力量を持ち合わせているべきでしょう。

上記のコーチと選手のやりとりではありませんが 姿勢やその攻防、即ち 対応の仕方は相手によっ

て、そして自己の持つ技術によって 相対的に変わるでしょう。 

一元的に片方の選手だけを見て「姿勢が高いから」 「腰を引いているから」等で「良し悪し」は判断

出来ません。 

私本人も 「こうするのがサンボ」といった固定の概念に縛られずに また、他者も縛らずに その技

術に根付く原理・理論をこそ学んでゆきたいと考えます。 また そうあるべきではないかと思うので

す。今サンボに接している方々も 最近サンボを始めた方も 様々な選手のサンボを見たり、肌を接

して体験すれば さらに自己のサンビストとしての対応力も間違いなく向上するでしょう。 

もし百人サンビストがいれば百通りのサンボがあり得ます。

様々な相手に対応出来得るサンビストになる為に サンボの持つ多様性を理解し、できれば指導者

側もそれを理解し お互いの間に「曇り空」の無い信頼関係を築いて頂きたいと考えています。 

今回の練習では 十字固めの防御を研究してみました。よくみる防御をする選手もいますが、面白い

防御法を見せてくれたベテラン選手もいました(失礼ですが本当に笑ってしまいます:D)。 

固まった防御イメージを壊すのには良い発想かもしれません。

広く世に知られた技術ですが まだまだその技術の展開は研究、開発の余地がありそうな気がしま

す。 

次回は何を見せてくれるでしょうか。 楽しみにしています。

今回参加された 本川選手 若林選手 丸島選手 上原選手 森田さん 松嶋会長 大変お疲れ様で

した。 また一緒に練習しましょう。







2012年10月2日火曜日

10月1日練習

 10月に入り食欲も湧いて肥え易くなってきました。

サンボに携わる皆さん 体調は大丈夫でしょうか?

何故か昔から日本のサンボは比較的平均年齢が高め:D の傾向がありますね。

若い頃には気にしなかったご自身の体調を制御、管理することも 練習の一環として共にに気を付けてまいりましょう。

現役選手の年齢層の幅が広いことは素晴らしいことだと個人的には受け止めております。

日本サンボの特徴とも言えるでしょう。

さて、以前のブログで紹介させて頂いた文献の中に このおじさま達が希望を持てるようなゴールドな言葉があります。

”連続技について”の欄で「ある技に必ず関節をプラスして行く連続を持っていると大変楽です。」

「技術の応用を覚えれば、わりと高年齢にもサンボは出来るものだと思っています。」

とあります(8月20日付ブログ)。 

日本のおじさま選手達が試合で勝つ為のヒントが昭和52年に既に与えられているのです。

ご本人が実践し、証明された言葉だけに重みがあります。

これらの言葉は勿論、御著者の考え、勝負観や死生観、そして御本人、またはご本人を取り巻く諸条件を受け入れたうえで且つ「では勝つために如何に対応するか」を思考錯誤した末に産まれた言葉なのだと私は考えています。

では私達が先達の言葉を読むとき、これらのヒントを いかに自分達の諸条件に当てはめて考えたらよいのでしょう。

果たして自分は 闘う相手と比べて 若いのか、おじさんなのか。力があるのか無いのか。立ち技が出来るのか、立ち技は苦手なのか。

では関節技が得意なのか、そうでないのか。バランスが良いのか悪いのか。スピードがあるのか無いのか。 

スタミナがあるのか無いのか。経験があるのか無いのか。ルールを熟知しているのかいないのか。怪我をしているのか、いないのか。

練習を充分してきたのか、していないのか。

恐らく大抵の相手はジャケットを掴みに来るが、自分は同じようにジャケットを掴むべきか 掴まざるべきか。相手の指の力か、自分の腕を絡める力か。

・・・多分、どれも分が悪い。でも勝たなければならない。ではどうすべきか。

そんな思考と実践の繰り返しの中、産まれたのが あの技 なのではないでしょうか。

日本中のおじさまサンビスト達はじめ、「勝つ為に今の自分には何が必要なのか」を考え、模索している皆さんにとって大変有難いお手本なのでは、と感じております。

さて皆さんはどうお考えになるでしょうか。

というわけで本日練習に参加されたおじさま達にはまだまだ今後の日本サンビスト達のお手本になって頂く重責がありますよ~ という事で本日のブログを締めさせて頂くこととします。

鈴木康裕選手、鈴木岳男選手、本川選手、丸島選手、今泉選手、 若林選手 上原選手、森田さん、松嶋会長 大変お疲れ様でした。

また一緒に練習しましょう。