2013年7月25日木曜日

7月22日練習

22日の川口サンボ、暑い中 皆さん早めに集まって頂いたので投げ技、寝技の技術練習を

少々多めに取る事が出来ました。

参加者のサンボの経験年数がバラバラですので個々の練習課題はこれまたバラバラ。

組み方、受け身から始まる方、先週の反復・復習をされる方、得意技に磨きをかける方、

様々でした。

練習しながらなかなか解決しない事や疑問がありましたら誰にでも構いません、質問をぶつけ

てどんどん前に進みましょう。

先月から参加並びにサンボをはじめた方も色々質問してくれています。

恥ずかしがることなく(・・・恥ずかしがってないか:D)何でも訊いてくる姿勢にはこちらも大変

刺激を受けます。 そういった疑問の種の多さ、その深さ、広さ・・・それらをそのままにせずに

解決してゆくことが個性ある、上達し続ける選手になれる大切な要素でもあります。

自分で考えて、努力して解決した事は必ず自身の身となり、将来指導する立場になったときに

自分の言葉で説得力をもって伝える事の出来るサンビストとなっていることと思います。

是非その貴い作業を続けていって欲しいと考えます。


というわけで(:D なにが というわけなのか判りませんが) 最近、色々な方とサンボの話を

していてよく耳にする言葉や 私に訊ねてくれた言葉、これまでに記憶に残っている言葉

を少々羅列してみます。

各発言の方々のサンボとの関係、経験年数等、脈絡の有無、それぞれ言葉の意味、繋がりは

全く意識しておりません。

また、なるべく脚色せずそのまま記載します(私の記憶次第ですが)。


「サンボのジュニアの王者(ロシア人選手)が日本の学生(柔道経験者)にサンボの
 
 スパーリングでポンポン投げられていましたけど どうなんでしょう??」

「飛びつき十字固めなんて夢のまた夢ですか?」

「彼女達(海外の女子選手を指して)は柔道をやったら(日本人選手に)叶わないから途中で戦

 術を変えましたね」

「ジャーマンスープレックスみたいなのってサンボでやっていいんですか?」

「こう構える(中腰姿勢をして)ほうがいいんですか?」

「ジャケットがあると難しいですね~(レスリング経験者)。(こちらの)距離にもなれない。」

「彼女達はしっかりサンボの攻防も出来ていましたよ(女子選手の関節技の防御を指して)。」

「下向くなって よく柔道の練習でも言われるんですよ。」

「タックルってあんまりやらない気がするな~(国際大会現場で観た欧州の選手達を指して)。」

「(相四つの組み手を指して)こう組むと投げられてしまうんだぞ!」

「(サンボは)柔道と変わらないって言う方もいますけど ありゃ全く違う競技ですね。右に左に

 と動いて。」

「組み手だと思います(サンボって何だと思う?の質問に対して)。」

「サンボやってますけど実際に海外の選手と闘った事無いんですよ、まだ。」

「わかってないんだよ ビクトル投げはこうする(身振りを交えて)っていうのが。」

「絞めと関節ってどう違うんですか?」

「今の若い人はソビエト連邦って言ってもピンとこないでしょう。」

「サンボはレスリングだから。」

「もしかして、下手(ヘタ)? (欧州のサンボ選手達の投げ技練習を見て)」

「技術の前に 君達 体力つけなさい。(ベテランサンビスト曰く)」

「日本のサンボ界はまず底辺拡大からなんですよ。」

「みんな柔術やってますよね~、総合(格闘技)の強い人って。」

「(相撲のように)帯をとって持ちあげて投げるのもあり?」

「他人の褌で相撲取ってんだよ(笑)。」

「サンボで ”一本” て何て言うんですか?」

「今の柔道に本当の柔道は無い。サンボに本当の柔道がある(海外サンボ関係者曰く)。」

「考えろ。考えろ。」

「(サンボって)汚いんですよね、折衷が(柔道とレスリングの折衷的性格を指して)。」

「サンボって疲れますよね。」

「ダイレクトに自分の力を相手に伝えるんですよ。」

「今のうちに色々やってみたいなぁと思ってやってるんです。」

「サンボの事 何っにも判ってない。」

「30男のやるスポーツじゃないよ~。」

「やっぱりサンボはプロレスですか?」

「うん、俺のに 似てる。(誰かの”ビクトル投げ”を見て)」

「義理があるから」

・・・・

色々ありますね。 サンボに関係ありそうで無さそうな・・・。

思わず微笑んでしまいそうなものもあります。

これらの言葉の本当の意味がもしあれば それを知るのはそのご本人のみです。 

ただ どう読まれて どのように解釈するかはこれまた皆さんの自由です。

(*勝手に引用させて頂きました。俺か?と思う方、ごめんなさいね。)

もちろん私が直接耳にした言葉だけですし、まだまだたくさんの私の知らない「サンボ語録」が

在ると思います。

それらはその時代のサンボの実際を端的に言い表しているとも思えますし 

その時代のサンボを取り巻く「空気」はこれらのような言葉で作られているとも言えないでしょうか。

また、時が経ち、時代が変わったときにこれらがどのような意味を持ってくるか検証もできそうです。


いずれにせよ、サンボという一競技を考えるときに 時代の声としてこういった意見、声を

聞く器は持ちたいものだと思うのです。

サンボを語る時、私を含め 既に世に有る あるいは名のある何処かの何方かが言った

「サンボはこうなんだ(こうあるべき)論」に走りがち(頼りがち)ですが、同時に

一般的(現役・引退選手も含め)にはこういった声も多数あり、一部の人が

唱えるこうなんだ論、あるべき論とは お互いにかけ離れ合っている点があるのも事実です。 


それぞれの意見の正誤の判断などはここでは下せませんし、下せるべき根拠となる

「サンボの原典」なるものをこれまでに拝見した事がありませんので私には判りません。


ただ、誰ならぬサンボに携わる方々が創り上げてきた、あるいは創っている現状や、

異論を排除して創り出そうとしている不自然な空気への違和感が自分の中で生まれてくるのは

否めません。

上に記載させて頂いた言葉は一見 無意識に口から出た言葉のようですが、これからの    

サンボを取り巻く空気をより自然なものとするのによい材料になるのではないかと考えるのです。

「これまでの手法(論法も含む)」を用いて得られらた日本サンボの「現在」に 何か問題がある

なら、では なにが原因であったか。 それを「今後どうするか」「本来どうあるべきか」

「どこを目指すのか」。 *良い点は何もせず、勿論そのまま残す努力を続けます。


現在がある原因を考え、改善点があれば改善し 良い原因を作り あとは自然に任せ望ましい結果を待つ。 

全国(全世界の?)の諸先生方、愛好家の皆様 読んで頂いている皆様 如何でしょうか。

22日練習に参加して下さった

井口選手、犬飼選手、丸島選手、細木君、山田選手、斎藤選手、栗原君、小倉選手

森田さん、松嶋会長

大変お疲れ様でした。 また一緒に練習しましょう。

2013年7月9日火曜日

7月8日写真



















7月8日練習

  ひと月くらいのご無沙汰でしょうか。

猛暑や雷雨など天候が激しく変わる中練習に来て下さっている皆さん 本当にお疲れ様です。

サンボなどに携わり日ごろ運動で汗を流していらっしゃる方々は恐らくご自身の体の調整方法など

をお持ちでしょうからさほど心配は実はしていませんが 運動から遠ざかり最近は汗を流す機会を持た

れていない方、注意していきましょうね、体温調節機能。

さてここ数回にわたって練習した内容ですが 組み手を操作してからの脚(踵)取り、 朽ち木倒し、

そしてタックルでした。 全て下半身への攻撃です。

下半身への攻撃ですが どれも相手(主に上半身)をコントロールして より攻撃し易い状態にしな

がら、確率を上げてから仕掛けています。

下半身への攻撃といってもまずは相手を巧みにコントロールすることが成功の為の鍵と言えるでし

ょう。

中でも8日の練習では朽ち木倒しに絞って皆で研究、練習しました。

犬飼選手が久し振りに顔をだして下さいましたので 氏の得意技の一つである朽ち木倒しを

披露して頂いた訳ですね。 氏の大切な試合でも結果を出している、生きた技術です。

この技を成功させる為にいくつか大切なポイントを挙げてくれましたが皆さん 覚えましたか?

忘れてしまっては勿体無いですからね。 メモにでも残してしっかり自分のモノにしましょう。

そして、これらの技を使わない選手でも「そういう技を使う選手を相手どった場合」に備える為に

この技のどこが要点なのか、どうすれば防げるのか、を識っておくことはサンビストとしての対応力

を高める為に非常に重要です。 

皆で意識を高めて研究して参りましょう。

また この日は田中康弘氏も顔をだし, 同じく朽ち木倒しを披露してくれました。

形は酷似していますが力の作用するベクトルが異なります。 

こちらの方法はサンボの教本にもよく掲載されているタイプです。

しかしどちらも朽ち木倒しです。 ひとつの名称の技術でも複数の原理が存在する訳です。   

はじめて見る方 習う方は捉えづらかったかも知れませんが 練習するのはどちらでも構わないと

考えます。 ご自身の中で 自然な しっくり来る形が出来あがると思いますので色々試行錯誤して

みて頂けるとよいでしょう。

犬飼、田中 両氏とも素晴らしい技術、ありがとうございます。

同じサンボをプレイする選手でも サンボを 「投げる」イメージで捉えてらっしゃるかたもいれば

「相手の足にアタックする」イメージで捉えている方、また、「極める」イメージが強い方など様々か

と思います。 どれにも正誤は無いと言えるでしょう。どれもサンボの一側面ですから。

昨日練習した技術も下半身への攻撃手段ですが 足への攻撃をイメージされてる方には大変有効

な技術かと思います。是非習得に励まれんことを望みます。 

そして、繰り返しになりますがそういった技術を使わないまでも対策として研究を済ませておくことは

サンビストとして大変重要なことでもあると改めて記させて頂きます。

練習に参加して下さっていた

丸島選手、細木君(首大丈夫?)、斎藤選手、小倉選手、栗原君、ヌマタ選手、上原忠博選手、

田中さん、上原君、清水選手、鈴木岳男選手、鈴木康裕選手、犬飼選手、森田さん、松嶋会長 

大変お疲れ様でした。 また一緒に練習しましょう。