2013年3月27日水曜日

3月定期及び不定期合同練習

  夏日と豪雪がほぼ同時期に日本列島内で観測されている事に少々戸惑って

おります。

30度近い気温で半袖になったかと思えば朝には霜が降りているという変わり様。

恐竜ではありませんが、まさにこの変化に対応し切れないと乗り切れません。

運動や食物で、あるべき体温を保つことを心掛けようと考えています、遅ればせ

ながら。。。

 
さて 当練習会は今月17日、「第2回不定期合同強化練習会」を開催させて頂きました。

当日は遠方からも多くの方々が駆け付け参加して下さりました。 

皆さん本当に有難うございました。

午後1時から開始された練習会の内容は2部構成で、前半1時間はレスリング、

後半2時間がサンボ。

レスリングの練習では講師に古賀徹氏が登場。
 
サンボでは同じく古賀氏と ベテランサンビスト今泉斉介氏が来館し それぞれ任に

当って下さいました。

参加して下さる皆さんに高品質の時間・内容を提供したいと考えていたのですが

お二方は見事にその希望に応えて下さりました。さすがベテランのお二人。

有難うございます。 

第一部のレスリングの練習で まず教わった事は タックルではなく「差し」でした。  

レスリング経験者ならご存知かと思いますが レスリングの鍛練法としては基本とされる

ものでもあります。

練習しながら感じましたが、この差しを稽古することで学べるのではないかと思う事が

幾つかありました。

体重移動、脇を閉じる(脇をしめる)ことの重要性と それを無意識の癖にすることの

難しさ、競技体力の養成、次の動きへのタイミングの取り方、腰の落とし方、相手の崩し

方など。 これらはどれを取っても挌技には必要なものばかり。

初めてこの差しに取り組んだ方は少し難しかったかも知れませんが まずは形を意識

して最初はあまり力まず、ゆっくり繰り返し稽古することで正しく身に付けて欲しいと

考えます。 練習場に2人以上いるときは相手を見つけて積極的に取り組んでみる事を

お勧めします。

差しから相手を崩し、寝技へ移行する応用も教わりましたが、まずは基本の動きを

会得からですね。

レスリングのみならずサンボにも多大な効果を発揮するものと付け加えておきたいと

思います。

因みにあの応用を受けさせて頂きましたが大変強烈な技だったこともあえて付け加え

させて頂きます(涙)。  


レスリングの基本 タックルの練習では当連盟会長松嶋氏と上原氏もわかり易く指導を

行なって下さいました。 

なんとこの日は普段ラグビーをプレイしている子供たち2人がお父さん帯同で参加して

くれたのですが 参加理由はラグビーにレスリングを活かす為だとの事。

(格闘技も並行して稽古しているとの事。天晴れ。) 

旺盛で素晴らしいの一言です。 熱心に会長達にその技術を教わっていました。

ある意味ラグビーは 全力で突進してくる相手をタックルで倒すので危険度が高い競技」

だと思うのです。 ぶつかり合う者同士の体重差が数十キロにまで及ぶ事は当たり前。 

スクラムハーフなど比較的軽量の選手と フォワードなどの大型重量級では、同じ競技

の選手とは思えない程の体躯の違いがある事もあります。

それが「突進してくる」のですからその衝撃たるや、何をか況やです。

恐怖心を乗り越えさせ、克服し 体当たりさせるもの・・・何なのでしょうね。 

勇気なのかな? 自分たちのゴールを護る為、チームの勝利の為に自分が体を張る

という気持ちなのかな。。。 

平坂君兄弟、怪我に気を付けて頑張ってくださいね。おじさん達も心から応援して

います。 またいつでも参加して下さいまし。


 練習会第二部はサンボ。

皆さんサンボジャケットを着ての練習に入りました。

技術講師は今泉斉介氏。

講義をして下さった内容は「十字固め」の取り方、外し方。

ご自身の得意とするパターンの中から2つ紹介し、その理論を詳らかに説明してくれ

ました。

この 十字固めの取り方は 形や、原理、その組み合わせなどを考えればキリがない程

たくさんあるのはもう皆さんご存知の通り。

私の師も現役時代はこの十字固めを得意としていたと聞きました。

技の効果はここで説明するまでもありませんね。

その広く知られた技、だけれども上手い人に形に入られるとなかなか逃げられない技、

十字固め。

今泉氏はその数ある取り方のうち 恐らく比較的判りやすい、且つ効果的な取り方を

紹介して下さいました。

皆さん 技の「コツ」、覚えられたでしょうか。一度で覚えるのは無理ですから 

まずは 繰り返し ゆっくり そして呪文でも唱えるかのようにコツを呟きながら覚えていく

とよいでしょう。 忘れてしまってはもったいないですからね。  

どんな立ち技で闘おうとそれは各サンビストの皆さんの判断、自由選択です。

そして投げでチースタ(一本)を取れなくてもまずは膝を付かせる、手をつかせる、

相手を崩す事が出来れば そこから関節技術で仕留めに移る事が出来るのです。

この日教わった技術を上手にご自身の技術と連携させて チースタの取れるサンビスト

になって欲しいと考えています。

十字固めの講義の次に サンボにおける立ち技の講師を勤めて下さったのが古賀氏。

第一部でも講師を勤めて下さいましたがサンボでも独特の技術を披露して

下さいました。その名も「虎尾返し(とらおがえし)」。 ご本人のネーミングだそうです。

初期動作が同じ処から 相手の反応やその場の状況に応じて 幾つかの技に変化する

というものでした。

投げ技も連絡・変化を巧みに使われるとなかなか防ぎきれないものです。

こういった高度な技術は体得するのは苦労しますが、一旦身に付ければ有効この上

ありません。 

もうひとつ体落としの様な態勢からの変化技も紹介して下さいましたね。

どちらも日本でサンボをプレイする皆さんには馴染みやすい 取り組みやすい技術だと

思います。 

日本人の発想に近く、且つサンボで効果的、実戦的な技術を選択し、説明して下さった

のかもしれませんね。 

皆さん 忘れずに 積極的に 練習に取り組んでみて欲しいものです。 


練習会の締めは全員でのスパーリング。

私の強い希望でスパーリング一本の時間をやや短縮して行ないました:D。

皆さん思い切り汗を流せたでしょうか。怪我など無かったでしょうか。

この日に習った技術を早速試みる方もいましたね。素晴らしいです。

講師のお二人を初めとしたベテラン勢もハッスルして 熟練の技を披露してくれて

いました。 現役全日本チャンピオンも強烈な関節技をみせてくれていました。
他競技でも活躍する選手も熱心にサンボの対応を稽古していましたね。

この日のように世代を交えて融合することが またさらなる可能性を紡いでゆく事に

繋がると考えられずにはいられませんでした。

この日参加して下さった皆さん 有難うございました。 お疲れ様でした。

ルールやマナーを守って頂き、問題も無く閉会する事が出来ました。

また 講師を務めて下さった 今泉氏 古賀氏 両氏にこの場をお借りして感謝

申し上げます。 有難うございました。

この日参加して下さった

一二三選手 鈴木岳男選手 松村選手 栗原選手(親子で参加。有難う) 山田選手

本川選手 丸島選手 小倉選手 伊藤選手 荒井選手 平坂さん&亮輔くん

渡辺選手 河澄選手 鈴木康裕選手 森田さん 上原選手 松嶋会長 

大変お疲れ様でした。

また一緒に練習しましょう。


追伸: 4月7日(日)東日本サンボ選手権大会が開催されます。

     会場は町田市立総合体育館 サブアリーナ(駐車場利用可 2時間100円)
   
     東京都町田市南成瀬5-12(横浜線成瀬駅から徒歩約9分)