2013年2月8日金曜日

2月4日練習

 今回はスパーリング前の練習で補強や立ち技は練習しませんでした。

代わりに関節技の一連の流れに重きを置いて練習を進めてみました。

首刈り十字固め、引っこ抜きアキレス、回転膝十字、膝固めなど。。

相手の背後を取った形からの攻め方を複数のケースに分けての反復練習でした。

導入として主に脚関節を練習しましたが、他の技術や練習中に思いついた技術はどんどん

各自で練習・研究を進めていってほしいと考えています。

 話は変わりますが、2月2日の土曜日に埼玉県は上尾の県立武道館でサンボの大会が

行なわれたようです。 「ようです」なんて人ごとみたいですね(:D)。

当会の森田氏から頂戴したパンフレットには「兼2013年ユニバーシアード日本代表候補選手

選考会」と書かれています。

おまけに冠大会なんですね、今回。 「プーチン大統領杯」と書いてあります。

パンフレットのページをめくると確かにプーチン大統領からのメッセージが書かれています。

ロシアからみれば海外で行なわれる「学生の試合」に自国の大統領の名前を冠すると言う

のは常識では考えにくい大変な出来事かもしれません。

その証拠に今大会の模様は当のロシアでもテレビのニュースで放送されたそうなのです。

ロシアのサマラ州に住む友人のロシア人家族がたまたま?その番組を観たらしく放送の

様子をメールに書いて送ってくれました。

「今年の夏にカザンで行なわれるユニバーシアードに向けたサンボの日本代表選手選考会

がTOKYOで行なわれた」という旨の番組だったようです。 

ミーシャ(=ミハイル・スタノフキン氏。愛称ミーシャ。)はニュースを観ながら画面の中に私の

姿がないか懸命に探してくれたようです。・・・すみません、いなくて。

そもそも私45のオッサンですから試合には出ようはずもありませんが。

でも 私の姿の代わりに日本の著名なJUDO-KA を画面中に見つけたそうです。 

会場には著名な方々がいらしてたのでしょうね、きっと。

私としては肝心の試合の方も観たかったですね。 

サンビストは勿論 柔道やレスリングの強豪選手達が多数参加してくれたそうです。

今大会に参加された日本の学生の皆さんがどのようなサンボをされるのか。 

柔道やレスリングの範疇に留まる内容なのか、それともサンボルールにまで幅を広げて

闘うのか。色々興味は湧いてきます。

さて、その興味のひとつ、本番のユニバーシアードが開催される「カザン」とは一体どこ?と

ふと思いましたので2分だけ調べてみました。

ロシア連邦 タタールスタン共和国の首都 だそうです。・・・皆様御存知でしたか。

あちらの方々が「カザ~ニ」なんて発音しているのを聞いた記憶はありますが。。。

で、そのタタールスタン共和国ですが「沿ヴォルガ連邦管区」に属するとも

書いてありました。 話が複雑で頭がオーバーヒートしそうです。 

国の中に国があって連邦管区?? 混乱してきたのでもう少し突っ込んで調べてみました。

ロシア連邦 > 8つの連邦管区 > 各共和国や 地方、州、市、自治管区。

大きな行政単位を左から並べるとどうやらこのような形態になっているようです ロシアは。

少しだけ把握出来て来ました。 

話ついでですがそのタタールスタン共和国にも伝統競技の「キョレシ」なるレスリングがある

のですね。腰に帯状のものを巻き がっぷり組んでマットの上で闘うらしいです。

がっぷり組んだまま後方に反り投げを放ったりなかなか豪快な競技のようです。

そんな かの国やロシアを調べていると見た事 聞いた事がある 地名・国名が所々に

出て来ます。例えば日本にも馴染みのあるモスクワ。テレビでも時々耳にしますね。

戦車や軍人さん達がパレードするあの赤の広場や、たまねぎが乗っかったカラフルな教会、

ロシア内のクレムリンでも最も著名なクレムリンなどは全部このモスクワですよね。

日本のサンボ界のみならず様々な方々がお世話になった故ウラジーミル・パゴージン氏が

住まわれていたのもこのモスクワ(モスクワ市にモスクワ州という単位もあるそうです)。  

興が乗ってきてしまいましたので サンボ通やサンビスト、オッサンビスト達に馴染みのある

ロシアの地名を見つけてみました。ちょこっとスペースを頂戴して紹介させて頂きます。

まずは ソ連時代の世界王者A・プシュニッツァ氏がいたオムスク州、RINGSさんで

活躍されたヴォルク・ハン氏のトゥーラ州(ご出身は確かダゲスタン共和国)、カリーニングラ

ード州での世界選手権には日本代表団も参加しました。ちなみにサンボや柔道で名を馳せ

たO・ステパノフ氏やレスリングのベログラゾフ兄弟もこのカリーニングラード州出身らしいで

す。他 昔、師匠が試合をされた事もあるクラスノダール地方や、これまた昔、格闘技通信さ

んの企画でトゥヴァ共和国へのサンボツアーも決行されましたね。ハバロフスク州には数回

同様のツアーがあったと記憶しています。 

故A・フョードロフ氏やN・ズーエフ氏、A・コピィロフ氏の故郷エカテリンブルグはスヴェルドロ

フスク州。 そしてプーチンさんの故郷サンクトペテルブルグ市。

ソビエト連邦時代まで遡るともっと膨らんでいきます。

サンボ世界王者でもあり、バルセロナ五輪柔道でも金メダルを獲得したD・ハハレイシビリ

氏はグルジア出身。サンボの軽量級世界王者のJ・マメドフ氏はアゼルバイジャン。

現在ベラルーシのサンボ連盟要職につくV・ヤプリンツェフ氏も懐かしい名前です。

欧州からウラル山脈、シベリア、中央アジア、極東・・・実に広大な地域に広がっている国に

根付くサンボ。その国々から各代表が集いこの夏学生世界一の覇を競う訳ですね。 

調子に乗って長くなってしまいました。すみません。

でも、応援でもよいので本番を観に行きたくなってきました。


さて、これまで何度か述べさせて頂いたようにサンボはその技術の多様さについては

既に言うまでもありません。 「型」や闘い方が決まっていないのですから「このように闘うべ

き」という枷も彼らの頭の中には無いでしょう。

予想される組み手が単純に増えるわけです。

とても個人的な見解ですが、そのような環境の中で育まれた彼らサンビストの中には

”格闘技”や”武術”としてのサンボの習熟度もさることながらそれ以前に「格闘」に長けた者

が少なからずいる気がします。 抽象的な表現で大変恐縮なのですが。。。

格闘を制する為に技術に昇華させたものが格闘技であり、武道であるという認識は勿論

判ります。が、現行の各競技ルールからその当時の経緯や精神を読み取るのは困難ではな

いでしょうか。そして その本来の姿から乖離した格闘競技に慣れたまま、教育された常識

だけに囚われたまま日本代表の学生がこの夏の闘いに臨んだ場合、思わぬところ

で足元を掬われる事にもなりかねないのでは と感じるのですね。あくまで私見ですが。

恐らくそれらも含めた課題の克服の為にも 講師陣を張り、サンボへの対策、対応を

講じている現場の皆様や汗を流している関係者が今現在いると聞きます。。

本番の結果への貢献は勿論 サンボへの理解や底辺拡大に一役も二役も買って下さって

いる事と思います。

また、未知の競技に勇気を以て今大会に臨まれた学生の皆さんや代表になられた皆さんに

は本当に頭が下がります。

サンボと他競技間のそういった表裏の溝をも埋めるべく 既にお互いに知恵を出し合い

多角的に研究されている事と思います。 

現在の日本の状況や経緯はどうあれ 当然のことながら今は闘う選手達の「勝利」を皆で 

目指しているのでしょう。

夏の本番ではその汗が報われん事を地方の私も願ってやみません。 期待しております。

以上、一愛好者からのエール?でした。・・・老婆心ながら。 


今週も寒い中 練習に参加してくださった

齋藤選手、丸島選手、本川選手、鈴木康裕選手、犬飼選手、鈴木岳男選手

郁斗君 森田さん 松嶋会長 お疲れ様でした。

また一緒に練習しましょう。




ロシア国営テレビ 

Самбо в Японии / Sambo in Japan / 日本サンボ