2013年1月30日水曜日

2013年初練習から 

 皆様 明けましておめでとうございます。

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

一月も末になるというこの時期に今頃何を言っているのかとご指摘を受けそうですね。

申し訳ありません。

昨年7月に産声を上げた川口サンボ練習会は皆様のお陰でどうにか年を越す事が出来まし

た。 ありがとうございます。

今年も精一杯邁進する所存です。

サンボを掛け値無しに愛する皆様と共に 体も頭も汗かいて精進して参りたいと考えており

ます。 どうぞ宜しくお願い致します。

2013年一発目の練習が7日、そして21日、28日と 既に3回の練習が行なわれました。

ランニング、マット運動、受け身、ブリッジ等をこなし、サンボ練習初参加の方々を交えた場合

はサンボの基礎的ルールを中心に試合やその概要の説明を少々加えつつメニューをこなし

て参りました。

他競技との細かなルールの違いや性格などは今後回を重ねる毎に掴んでいって頂ければと

考えております。

最近練習していて感じることは「脚取り系技術を皆さんよく研究されているなぁ」と言う事。

タックル、朽ち木倒し等。

私も派手に倒されることが多々あります(:D)。

投げを技術の中心に据えるサンビストも多いですがこの脚取り系も大変効果的で幅広い

技術です。 ジャケットコントロールが巧みな選手になれば尚の事。 

この「脚取り」が禁止の方向に向かっている競技もあるようですがサンボはサンボ。

あらゆる局面に対応し得るべく備えるという本来の姿を見失わないよう精進を積んで

参りましょう。 

さて欧州の選手達にはこれらの技術を使う選手は依然として多いです。 

日本ではなかなか見られないテクニックを得意とする選手もいますからサンボ強豪国の参加

する大会などは日本サンボとはまた異なるサンボの面白さが垣間見れることと思います。

こういった技で倒してからの展開も相手次第。

寝技、関節技で勝負に出る選手もいれば、それ以上は様子を見て再びスタンドサンボで得

点を重ねる選手もいます。 あれよあれよという間に大差が付けられる事もしばしば。

この脚取り系技術。 決して侮ってはいけないでしょう。 


話題は変わりますがここ2回の練習で新しいメニューを2つ試してみました。

新しいといっても四半世紀前に私がサンボを習い始めた頃にやっていた練習ですから

新しいと言えばよいのか古いと言ったほうがよいのかよく判りませんが。

ひとつは非常にシンプルですがサンビストにとって必要な体力、技術を養うにはうってつけの

内容だと考えています。

年配の選手の皆さん(失礼)や、サンボを始めてまだ間もない選手の方にとっては少々

キツイ内容かも知れませんが ここはひとつ一緒に頑張って参りましょう。

もうひとつは私の師の言葉を実践する為にも重要な練習です。

「尻が浮いていれば関節は勝つ。尻がマットについてしまうと(関節は)負ける。」

これが師から聞いた言葉です。

勿論全ての関節技の攻防に当てはまるということではないと思われますが、ある点において

サンボにおける関節技攻防の要所を衝いた言葉だと私は思います。


サンボの試合では寝技・関節技の攻防に入った場合、その流れ、展開に整合性が見受けら

れなければ両者即スタンド状態に戻されます。

反対に関節技術に整合性が見られ、極めに向かっている、それが予測できると判断されれ

ばその時間を与えられるという判断基準になっています。

投げ重視(偏重)でもなく 関節技重視(偏重)でもない ある意味公平と私は受け止めてい

ます。

ただ、立ち技、投げ技でチースタ(一本)を取る難しさ、タイムアップの前に12点差をつける

事の難しさを考えた場合、関節技にチースタへの最短の道が開かれている気がします。

相手を投げたがチースタが取れなかった場合、その流れを活かした関節技術への移行があ

ればそこで勝負はつくのです。 また立ち勝負に戻る事も無いのです。

ただ、最短の道といってもそれは容易なことではありませんね。

相手も必死で抵抗しますから。

関節技も立ち技同様 長い時間を掛けて練習し、できれば子供の時から体に染み込ませる

ほどの稽古を積み上げていかないと大人になった時ここぞという勝負ではやはり苦労する事

でしょう。

師の言葉は 一見何のことはない 難しそうに聞こえないのだけれど いざ身に付ける

のはなかなか難しいこと。

川口サンボにも小学生サンビストが練習に参加してくれていますが 是非今から稽古を積ん

で楽にチースタを取ってしまうくらいまでそのコツを身に付けて欲しいと考えています。


ときに原点回帰は次への一歩を進める為の大切な手段でもあるのではないでしょうか。

原点や基本、初心に立ち返り今を冷静に見つめて次の一歩、次の一手を考える。

毎回の練習をただの自己満足やルーティンで終わらせる事の無いよう、大切な事から

目を逸らさずに粛々と進めて参りたいと考えています。


一年でも最も寒い季節のなか、練習に参加下さったみなさん

本川選手、丸島選手、清水選手、郁斗君、犬飼選手、鈴木康裕選手、鈴木岳男選手

見学予定が結局スパーまで参加して下さった斎藤選手、新しくレギュラー参戦の齋藤光昭

選手、森田さん 松嶋会長 大変お疲れ様でした。

また一緒に練習しましょう。

追伸:3月17日(日) 第2回不定期合同練習会を開催致します。

詳細は追って当会HPにてご案内させて頂きます。  

前回参加下さった方々、あるいは前回都合で参加できなかった方々、

ご興味がある方、指導しに行ってやるぜ~な方々、皆さんお待ちしております。